BobhairP's Diary

BobhairP’s diary

DTMや作曲についてうんぬん

スリーコードで曲を作る。(仮作曲の量産)

・作曲の際、何に悩むか

 

 作曲や編曲の際、何に迷うでしょうか。

 根本的に曲のコード付けがうまくいかないと、

 その後の全てが手探りになってしまうことが多いと思います。

 最近僕のしている作曲方法で、脚色なしで以前の5倍の速度で曲を作れるように

 なりました。

 

 速ければいいものではないですが、

 曲作りにおいて悩みたい部分は、人それぞれでもあり、

 曲それぞれですよね。(歌詞、音色などなど)

 

 タネだけでも高速で量産して、後の色付けに時間を割こうという方法です。

 

・メロディを先に作ってしまう

 

 

 口ずさむメロディをとりあえず録音か、打ち込むかしてしまいます。

 テンポはこのあたりで決まっていたりするかもですし、

 後から変えることもあります。

 

 メロディがまず思い浮かばない!という方はこの方法に適していません。

 ごめんなさい。

 

・スリーコードを理解する。

 

 スリーコードというのは、ダイアトニック上にある使えるコードのうち、

 1.4.5にあたるコードになります。

 つまりキーCでいうと C、F、G のコードです。

 

 このコードが何故スリーコードと言われるのかといいますと、

 これらが曲を組み立てる上での機能を最低限持っているからです。

 

・曲を組み立てる上での機能とは

 

 曲は「トニック」「サブドミナント」「ドミナント」という機能で成り立ちます。

 その間を繋ぐコードや2つの機能を掛け持ちするコードもありますが、

 1.4.5のコードは順に「トニック(C)」、「サブドミナント(F)」、「ドミナント(G)」

 になります。

 

 ドミナントはトニックにしか進めず、他の2つはどこにでもいけます。

 ドミナントからサブドミナントも聞いた感じで大丈夫なら可能ですが、

 逆進行でスッキリとしにくい場合があります。

 

 以下

 トニック=T

 サブドミナント=S

 ドミナント=D と記載します。

 

・メロディにスリーコードを当てはめる。

 メロディを聞きながら、スリーコードをあてはめます。

 Dが出てきたら次はTということだけをできるだけ守って、

 しっくりするコードをあてはめます。

 

 どうしても聴いた感じシックリこないコードがある場合は

 変に感じる部分で細かくコードチェンジするか、

 3つの中で一番近いコードで放置してください。

 

 この時点で「仮作曲終了」です。

 

・コードを当てはめなおす。

 ここからが時間のかかるかもしれない部分になります。

 

 上に挙げたTSDの機能はそれぞれ代わりになり得るコードがあります。

 それの把握には下調べや準備が必要です。

 逆に此処さえ押さえてしまえば、あれこれ変えてみる。という方法も

 非常にスムーズになります。

 

 また同時に「このコードが鳴っているときに不協和な音」も覚えておくと

 スムーズになるでしょう。

 といってもドからシまで12音しかないので、

 そんなに覚えることに時間はかかりません。

 

 上であてはめたコードは見た目がCだとかEだとかGだとかに見えるかもしれませんが、

 TSDと心の目でみます。

 

 トニックになりうるコードをCの代わりに。

 サブドミナントになりうるコードをFの代わりに。

 ドミナントになりうるコードをGの代わりに。

 代入をひたすら続けます。

 

 アレンジをしていきながらでもいいです。

 そのほうが一番しっくりする代理コードが当てはまる確率もあがると思います。

 

 曲の終わりまでこれをしてしまいます。

 これで完成になります。

 

 

最後にメリットとデメリット

 

・メリット

 

 1.メロディを殺さない

  メロディが思い浮かんだのにあれこれ考えている内に

  忘れてしまっただとか、全然違うメロディになっていただとか、

  モチベーションが下がる。なんてことが無くなります。

  歌物は特にメロディやフレーズが大事。

 

 2.とにかく早い

  スリーコードしか最初は使わないので、メロディが思い浮かぶ限り、 

  1日に仮作曲段階ならかなりの曲数を作れます。

  僕自身はどんな雰囲気にしたいかくらいをメモって、

  仮作曲状態の曲をストックして、必要に応じて後日編曲したりもします。

 

 3.編曲のガイドになる

  編曲はあっさりと入れたいリフやフレーズ、伴奏やリズムパターンが

  思い浮かぶことはあれど、音数が多いものや足りないけど何を足したらいいのか。

  と悩むことも多々あると思います。

  その際はリハーモナイズした段階で、どの音が使えなくて使えるのかが

  コードを変えない限りは判明しているので

  パズル感覚でトライアンドエラーで進めていけるのが利点。

 

・デメリット

 1.メロ先でないと無理。

  ある程度メロディやフレーズのタネがないと作れません。

  メロが思い浮かばないんだよ!という方はごめんなさい。

 

 2.コード機能を跨いだ代理コードが死角になる。

  例えばCの代わりにF△7などは代理できますが、機能としては

  TだったものがSに変換されています。

  つまりその時点での機能をまたいだコード分岐の可能性を消去していることに

  なるでしょう。

  コードの機能を跨ぐと大きく雰囲気が変わるので、

  雰囲気を変えたいと思ったら、大胆に変えて以後数小節の進行を変えてみる。

  という方法が効果的です。

 

 3.音楽理論とかクソと思っている人には不向き

  理論知っても音楽は無茶苦茶面白いとだけは言いたい。。。

 

 

質問やわかりにくい部分などはリプライなどでどうぞ。