BobhairP's Diary

BobhairP’s diary

DTMや作曲についてうんぬん

王道を回避しない。という話

王道を使うことは何も恥ずかしくない。というお話です。

 

一見難しいことが、案外簡単な仕組みで成り立っていたというのは、

何をしたってすぐに見つかることです。

 

あくまで個人的な考えで賛否があるかもしれませんが、

そこはご留意の上お読みください。

 

今日はコード進行を例えにあげて、王道について書いてみたいと思います。

 

1.コード進行分析が趣味

 

僕はゲームをするような感覚でパッと思い立った曲を開いて、

変なコード進行やダイアトニック以外のコードが使われている部分を探すのが趣味です。

もうこれは身になるならないの問題ではなく趣味なのです。

 

今の世の中便利でして、コード進行はネットにばらまかれてますし、

ある程度正確なコード分析をしてくれるアプリなんかがあります。

 

2.4536が凄く好き。

 

対して何も勉強していなかったころ、The VerveのSonnetという曲に感銘を受けました。

曲全体を包む、個ノスタルジックな冬の朝感が最高で。

’(あくまで個人的な感想です)

 


The Verve - Sonnet

 

この曲のサビに当たる部分、Cメジャー調のFから始まって4561っていうコード進行なんですよね。

見出しに上げてる4536とは少し違うのですが、当時サブドミナントで始まる。って曲を分析したことがなかったのです。

高1くらいの時でした。

 

そこから4536っていう進行があり、J-POPで御用達のものなのだと知りました。

 

3.王道を避けるな

 

カノン進行、小室進行など、他にも避けては通れない王道的な進行は多々あるのですが、

それを一切使わずにいたいという拘りに僕は魅力を感じないということなのです。

 

a.自分が影響を受けたアーティストは絶対何かしらの王道を使っている

 

 見たことがないコード進行しか使ってないアーティストは存在しないんじゃないかと。

 自分の好きなアーティストを分析すると必ずといってもいいほど、色々と王道が存在します。

 

b.そのまま使わなくてもいい

 

 特異なコード進行に見えても、意外と代理で固めたものだったりするのです。

 例えば4536だと3と6がセカンダリドミナントになっているだけだったり、

 極端に言えば、トニック、サブドミナントドミナントがウロウロするだけの仕組みですし。

 そう思えば、これも王道か。あれも王道か。となります。

 

 自分が曲を作る際は、メロの段階でだいたい「基本はこれだな」とある程度王道を当てはめて、

 歌詞的にここは切なくしたほうがいいな。と変わり得る渋いコードでリハモしたりするのです。

 

4.アイデンティティが失われるという反論

 

こういった話をすると、こういって噛みついてくる人がいるのですが、

アイデンティティ」は必ずしも誰もが考えない「アイデア」ではなくて、

この人よくこれ使うよね。っていう癖だと思うんですよね。

 

サブドミナントマイナーむっちゃ使うな。とか、

Ⅰの5度を半音ずつ上げていってⅠ7からⅣに行く進行をむっちゃ使うなとか。

 

進行だけではなく、歌ものなら声だってそうだし、アレンジだってそうだし、

コードチェンジのタイミングだとか。

ジャンルによっても色々とありますし、そこを受け入れることで、

更に聴いてるだけで楽しい時間も増えるなあって思うのです。

 

少なからず僕が好きなアーティストや作家の方々の作品は

気持ちいいポップスなのに「この人っぽいな」と思うことが多々あります。

 

5.自分も昔はそうでした

 

今でも聴くことがあまり好きじゃないな。というジャンルはあります。

昔はよりそれが広かったし、バンドをやり始めた最初は特に「アイデンティティ」にこだわってました。

 

BUMPっぽい対バンとか本当に嫌でしたし。今ではそれが少し恥ずかしくもあります。

 

これが成長なのかどうかはわかりませんが、

いい結果に繋がっていることが多々あります。

何故嫌いなのか、何故好きなのか。を知ることで自分の悪癖も理解できますし。

 

<一度王道を組み立てて、崩すやり方>を勉強する方が、すごくすごく楽しいです。

王道さえ理解できてないジャンルもまだまだあるでしょうが。

 

 

・最後に

 

自分が「あなたの好きなように作ってください」ともし言われたなら、必ずといってもいいほどやってしまうのが、

2番のAメロが1番と全然違うというやつです。(進行は変えないほうが好き)

 


Love Live - Wonderful Rush - Live Concert

 

この曲Aメロなのかと言われると違うと思いますが。

あげてるボカロ2曲ともこれやってますね…

 

人をハッとさせる仕組みをもっともっと学ばねばと思います。では。