BobhairP's Diary

BobhairP’s diary

DTMや作曲についてうんぬん

CUE!Forever Friendsの音型

個人的にメロディというものを見つめてみて1年が経とうとしています。

メロの音型ってこんなに大事なのかと気づいた1年でした。

ピッチではなく、リズム面に関してメロは整理できるという部分でシリーズ化していきたいです。

 

(引っ越し前でPC全然触れないからというのは秘密)

 

歌メロはABCといったセクション毎に区切るんじゃなくて、もっと細かく見たほうがいいよ!という個人的な考察です。

 

 

【楽曲】

 


【AiRBLUE】1st single「Forever Friends」MV FULL ver.

 

 

【int】

 

2/2/4(bar)


 「ウォーウォーウォー!」のシンガロング。

 最初のウォーウォーウォーで1ブロック(2小節)。
 二回ピッチもリズムも完全に一緒で4小節を消費する。

 その後のウォーウォーウォーウォー!と下がっていく部分だけで進行感を作り出すかつ、
 単なる繰り返しだけではないとわかる。計8小節

【Aメロ】
  

 

 

 4/4/4/1/3/


 「手のひらにこぼれた小さな光」「君と僕が一緒に過ごした証」
 「時が経つのは早すぎるけど」

 のそれぞれ4小節ごとにワンブロック。それぞれのメロディに微細な違いはあるが、
 大きな譜割や、メロディの終着のタイミング(かり~、かし~、けど~)など、
 歌詞によるメロの調整程度で、大きく印象が違わないことがお分かりいただけるだろうか。

 アウフタクトや8分が16分に(逆に長い音価)に変化することは多々あるので、

 ここは音型という意味では深く考えなくていいポイント。


 2小節ごとのブロックや4小節ごとのブロックがよく使われるが、
 2小節がメインで組まれることが多いため、ゆったりと取っている譜割といえる。
(テンポもそこそこ速いので)

 そして最後に「ひらりひらりひらり 心に刻も~」
 の部分、きらりきらりきらりの部分は繰り返しのリズムであることに気づくだろう。

 上が4小節ブロックだったところからの畳みかけで、曲をたるく感じさせない工夫になっている。

【Bメロ】

 

 

2/2/4

 

 「終わりなんてない」「この青い空で」 がそれぞれ1ブロック。(2bar×2)

  もし同じかな?と思うと同じ歌詞で繰り返し歌うとわかります。

           ex)終わりなんてない 終わりなんてない 

  

「つながっているから~」はSへのつなぎ(4bar)

 音価を前半より長めに取って対比させているのも飽きさせない工夫ですね。

 

【サビ】

 

 

 4/4/1/1/1/1/4

 4/4/1/1/1/1/4+おまけ

 

 「一人じゃ生きていけない僕らは」「それぞれの道歩きながら」(4bar)

 「ねえいつだって」(ねえいつだって)「違う場所で」(違う場所で) (1bar)

  

  「だってだって僕らはずっと」

  

4小節で1周印象のメロ二発を撃ち込んで、1小節(追いかけっこ含め)4発で

強烈に印象を残して、サビ2周目へ。

そして最後の

 

「だってだって僕らはずっと」

 

の「だってだって」が1小節内に入るという極めつけの畳みかけ。

そして「Forever Friends~」でintに戻るおいしいおまけ付き。

 

 

【まとめ】

 

 <int>2/2/4

 <A>4/4/4/1/3

 <B>2/2/4

 <S>4/4/1/1/1/1/4

       4/4/1/1/1/1/0.5+0.5/3/おまけ

 

・同じセクション内で繰り返しのメロディが存在することを逃さない

・同セクションでもメロディの対比で美しく緩急を

・メロディはパクらず、メロディの音型をパクるといいよ

 

歌詞が思い浮かばない時の対処法①

歌詞が思い浮かばない時、あるよね~。

いくつかのパターンがあるかと思いまして、

今回はその一つの「きっかけ」の部分の解決方法です。

 

 

・歌詞が書けないパターン

 

大きく3つに分類してみました。

今回はこのうちの①を解決してみようと思います。

 

①そもそもシチュエーションが浮かばない

②リズムや音の高低に言葉がはまらない

③思い浮かぶ表現がありきたりだったり、良い例えなどがでてこない

 

②、③は正直類語辞典とかアクセント辞典からの連想ゲームとかで解決すること多いと思います。

 

 

1、作詞のリファレンスを用意する

 

 リズムや音の高低をこの際全くもって考えません。

 好きな曲、雰囲気が似てる曲、はたまた全く逆の曲調を持った曲 、

 もしかしたら短編の小説などでもいいかもしれません。

 (後者は既に書きまくれる人なのでは?)

 

 

2、歌詞がセクションごとに何を伝えているのか

 

 Aは導入、Bはそれからどしたの、Sはこうなったんだよ。

 などほとんど展開があるかと思います。

 それを最大限端的に言い表してみます。 

 

 その歌詞を徹底的に独自解釈し、比喩表現も解きに解き簡単な言葉に置き換えていきます。

 すごく大きな塊に戻していくイメージです。雑に粗くでいいです。

 

3、例えばこんな風に

 

 誰もが年末耳にタコができるくらい街で聴いたであろう米津玄師さんのLemonを用いてみました。

 

 


米津玄師 MV「Lemon」

 

原曲様の歌詞も貼っておきます

 

https://www.uta-net.com/song/244127/

 

 A.夢ならば~昏いまま

 

  まだあんたのこと思い出すわ。ちょっと振り返って見よかな。

  気付くん遅かったなあ。もう戻れへんねんなあ。

 

 B.きっともうこれ以上~わかっている

 

  この気持ち以上に辛いもんはもうないやろな

 

 S.あの日の悲しみさえ~わたしの光

 

  色々あったけど全部素晴らしい時間やったな。

  今でもあんた好きやわ。

 

 

 いかがでしょう。超雑こうやって紐解いていきます。

 あくまで独自解釈でパパッとやります。そしてセクションごとに割り当てます。

 あとは②、③の段階に移り、

 「このシチュエーション、僕ならどう表現するか」を考えていきます。

 起承転結をパク…拝借するといったイメージでしょうか。

 

4、最後に

 

 自分が過去にやっていたバンドの音源で同じ方法で作詞した曲があります。

 こちらからダウンロードできるようにしました。

 ちなみにボーカルは僕です。

 

www.dropbox.com

 

www.dropbox.com

 

  凄いタイトルの曲ですが、僕がリアルに体験した出来事を歌詞に落とし込んだもので  す。

 

 そして参考にした歌詞はこちら

 

 http://j-lyric.net/artist/a0579b7/l037d11.html

 

 同じく米津さんのBlue Jasminという曲です。

 パッと僕の歌詞を見て「あ、これBlue Jasminパクったな」とわかる人は多分いないでしょう。

 

 ほんのきっかけにすぎませんが、何かの助けになれば幸いです。

【モチベ】最近変えたこと

音楽的にモチベが下がるのは勉強不足。

音楽外的(システム、体調など)にモチベが下がる部分はなるべく減らす。

極度の面倒くさがり屋が逃げないようになった方法

 

 

・前置き

 

モチベ管理ってどうしてますか?

モチベをあげるための方法はあれど、まず下げない方法と

自分がどこでどのようにしてモチベを下げてしまっているのかをいくつか対策。

あくまで僕の例なので、参考になるかはわかりません。

 

・音楽的なモチベ

 

次のコードどうしよおおおお!!!いいハモりのラインが出てこねえ!!クッソ!

音色こうじゃねえんだよなあああああ!この楽器ってこのボイシングできるんか?おん?

 

みたいなことをあーだこーだ悩むことで生じる劣等感や落ち込みへの対策

 

・音楽外的なモチベ

 

あー。体調悪い。花粉ふざけんな。低気圧で頭いてえ。

シンプルに気分じゃねえ曲を作らねば。などなど自分の気分と、

具体例は下なのですが、システム的な部分のモチベ。

 ・曲作りの流れ(僕の場合)

 

Key(大幅な転調入れる場合はこの段階でラフ),仮BPM決定

メロ作る(元々メロが際限なく出るタイプ)(1コーラス分)

この段階でキーワード的な歌詞は出てくる

ドラムパターンをラフ入力。

リハモ(どうしても入れたいベースライン、フレーズにのっとる)

楽器加えていく&適時上でできたものたちを修正

完成

 

・頭の中の音をDAW上に変換するストレス

 

僕は鍵盤が弾けません。せいぜい数小節フレーズを弾けるくらいです。

鍵盤上BとE(つまり白鍵二つ並んでいる所)を弾き間違えるくらいにはね!

 

そのため、頭で鳴っているメロディやフレーズをMIDIに変換する作業が非常にストレスでした。

そもそも鳴っている音が「ド」(ピッチ)で、付点8分(リズム)だな~とポチポチすること自体

数段の処理を行っているわけで、時間もかかっていました。

 

僕はすべて歌うことにしました。

幸い歌が歌えますので、メロや歌詞もそのままアウトプットできますし、

出てきているシンセのオブリなんかも歌うことにしました。

女性曲も細いながらD音くらいまでは頑張れるので頑張ってます。

めっちゃ速くなりました。当社比12倍。

 

Cubase使いでもあるので、オーディオからある程度のMIDIを出してくれるのも強い。

 

・メリット

次の段階に進むことに対してのストレスと時間軽減

 

・デメリット

自分が出してる音の高さを把握しきれない音感だと、編曲で音をぶつけてしまう可能性あり

 

・ドラム、ベースは最初から生っぽくしておく

 

楽器を重ねていく段階で鳴っているのが、コードを鳴らすピアノ、ベース、ドラムということが多いのですが、

この段階では、ドラムはフィルもキメもなしでパターンをオーソドックスに叩いている、

ベースもジャンル感が伝わる程度のベタ打ち(リズムパターン)で進めていました。

つまりアーティキュレーションを後回しにしていました。

 

しかし、この段階でラフすぎると、他の楽器が入り込むインスピレーションを

だっさい状態のオケが削ってくることに気付き改善しました。

 

ベースはグリスも入れるし、ドラムはフィルも入れるようにしました。

ハイハットもチチチチチチチ!!!!!からちゃんとうるさくない感じにしました。

はい。

 

あとCubaseのコードトラック、低めでコード鳴らすのやめてほしいので、

テンプレで高めで鳴らしてくれるボイシングMIDI作るか悩んでます。

 

時間面ではこの段階でかかるようになりましたが、モチベは当社比12倍下がりません。

 

・恥ずかしい、ダサイをやる

 

僕のデスクの近くにはカンペがたくさん貼られています。

大先生には笑われるような内容のカンペが貼られていることでしょう。

カンペは日々別のものに変わっていっていますが、「悩み」をすぐさま解決するツールの一つです。

 

初心者の方はDAWの操作方法を書いて貼りつけてもいいかもしれませんし、

ダイアトニックコードの一覧を貼りつけてもいいかもしれません。

 

僕が何を貼りつけているかは、秘密ですが見た目くそダサイのは間違いないです。

(僕の場合スケール外メロが生じた時に当てはまるかもしれないコードが度数ごとに書いてあるものなどが張り付けてあります)

 

日々別のものに変わっているというのは、勝手に覚えてくるのでゆくゆくは何も考えずにできるようになる。というとこです。

 

「そんなことまで貼ってんの?だっさ」と誰かが笑っている間に、

それを駆使して人に聴かれた時にはいい曲を量産するほうが効率的ではありませんこと?

僕はそう思いますので。長文失礼!

【作曲】理論は魔導書

まじでメラゾーマ使いたいときあるよね。

 

 

音楽理論必要派である私

 

度々音楽理論は必要か不必要か戦争が起きます。

ちなみに僕は必要派です。ずるいようで悪いのですが、不必要派も否定していません!

 

何故ならば僕は長らくほぼ感覚だけで曲を作っていましたし、

ダイアトニックコードすら把握したのは、ここ数年の話だからです。

ディグリーなにそれ美味しいの?状態

 

・何故理論必要派になったか。

 

理論を勉強するきっかけは特に重要ではないので割愛。

ある程度勉強した段階で、自分が過去に作ってきた曲を聴くと、

オール音楽理論で説明がつくことに感動と落胆を覚えました。

 

うーんうーんと悩んで1曲にバカみたいに時間をかけていたことが、

「理論書1ページで解決!」という衝撃の事実。

 

なんていいますか、僕はここで後悔より先に「面白い!!!」となったわけです。

 

最強の時短ツールの一つだ。って思ったわけですな。

理論は感覚を補佐するツールだったわけです。

 

・理論で個性が失われるという虚言

 

「あの人っぽい曲」って良く言いますよね。

理論を知るとそれを失ってしまう。みたいなことを言う人がいるんです。

いや、それはなくね??と思います。

 

ミックスだったりフレーズだったり、要素は色々あるんですけど、

結局「個性」は理論を知った中でも「これ好き!使う!!」と

それを使う癖みたいなもので、理論外のことをやりまくってるとかではないと気付いてほしいのです。

 

僕自身もまだまだ勉強中ですが、「この人サブドミナントマイナー絶対使ってるやん」とか

「ドラム絶対フィルこれ入れてくるやん」とかそういうのに笑える毎日と

新しい使い方を知った時に「うわっ!!すんげえええ!!」って思う日々、まじプライスレス。

 

 

・音楽は魔法で理論は魔導書

 

純リスナーに音楽理論の話はあんまりしないようにしています。

 

というのも「こうすると切なくなるよね。」

みたいな手法や型があったりするわけで、

リスナーの方はそんなものを知らずに「魔法」のままでいて欲しい部分があって。

 

作る側である僕はその魔法の使い方をできるだけ多く知りたい、身に着けたいと思うのです。

 

でもそれは魔法に対する感動を忘れるわけではなくて、

例えば自分がメラしか使えないのに、目の前でメラゾーマを使える先輩がいるってなると

「先輩!かっこいいっす!勉強させてもらうっす!」ってなるわけで。

 

完全な純リスナーにはもう二度となれないけれど、

理論を勉強したって、音楽には毎日感動をいただいております。

基礎自体はそんなに難しくないので、ぜひ触れてみて欲しいと思います。

 

長文失礼!!

 

 

 

【編曲】役割分担と置き換え

 

音楽って「置き換え」で成り立つ部分が多くないですか?

 

 

役割分担とは?

 

編曲をする際、この楽器はそもそも「何の役割を担っているのか?」を

考えると音色を変えていくのが楽しいという話です。

 

例えば、キックやベースが超高音でピロピロいったりすると、

変態チックなものとしてはありかもしれませんが、ベースやキックの役割を担えません。

低い方でドンドンいってたり、ブンブンするわけです。

 

メロディは歌ものなら声が担当しているでしょうし、

スーパーで流れているBGMではサックスっぽいシンセが鳴っていたりします。

所謂あれがメロディという役割を声からシンセに変えるという置き換えです。

 

主な役割たち

 

仕事にも色々なものがあるように、曲のなかでせっせと楽器たちに動き回ってもらいます。

コーヒー入れてきてくれる人がいれば、掃除する人がいたり、営業したりする人がいたりと、

会社経営させるイメージ。

どんな役割があるでしょう。

 

上にあげたメロディ、ベース、ドラム類、カウンターメロディ(合いの手)、

ハモリ、オスティナート(シンセのアルペジエイト系とかも)、コードのバッキングなど。

 

たまには休みをあげたり、掃除の人に営業に回ってもらったりもします。

(バッキングしてたのにオブリガードに回ってもらうとか)

 

置き換える方法

 

その役割自体を一曲の中でどれだけ用意するかは全くもって別の勉学なのですが、

役割さえ決まってしまえば、あとは「その役割をどの人(音色、楽器)にやってもらうか」

を選んでいく作業になります。

 

コツは「ジャンル感」と「特徴」を掴むこと。

ジャンル感は普段聞いてる曲の量によると思うのでたくさん聞きましょう。

(僕もたくさん聞かねば)

 

ドラムのキックは生なのか。電子ドラムなのか。

ベースもシンセなのか生なのか。シンセにはたくさんのプリセットがありますので、

どれが一番自分のイメージに近いのか。変えていく作業。

 

これすると何が良いの?

 

上のことと真逆なことを言うような気がしますが、

ジャンルをサクッと変えられたりします。

たとえばロックンロールのリズムで作った曲のギターをスーパーソウのシンセに変えたり、

ドラムを全部電子に切り替えたりするだけで、

ロックなリズムなのにエレクトロサウンドの雰囲気を作れたりします。

ダブが生れた経緯みたいな「実験性の一つ」かもしれません。

 

別方面ですが、面白いスタッターのリズムアレンジも基本的なビートを

1打音ずつ別の音色で切っている。みたいなことも結構あります。

 

これを意識するようになってから、アレンジのスピードも少し上がったような気もします。

(役割にあてはまらない無茶すぎるフレージングや音色を避けるので)

※諸刃の剣にもなるので硬くなりすぎなくしたいものです

 

まとめ

 

 

役割だけの話で「置き換え」を書いたんですけど、

音楽って意外と共通項を発見するとグッと求めるものに近くなる傾向がある気がします。

リハーモナイズとかもそうですよね。より効率的に良い曲作っていきたいです。

 

何かの参考にぜひぜひ。

 

 

王道を回避しない。という話

王道を使うことは何も恥ずかしくない。というお話です。

 

一見難しいことが、案外簡単な仕組みで成り立っていたというのは、

何をしたってすぐに見つかることです。

 

あくまで個人的な考えで賛否があるかもしれませんが、

そこはご留意の上お読みください。

 

今日はコード進行を例えにあげて、王道について書いてみたいと思います。

 

1.コード進行分析が趣味

 

僕はゲームをするような感覚でパッと思い立った曲を開いて、

変なコード進行やダイアトニック以外のコードが使われている部分を探すのが趣味です。

もうこれは身になるならないの問題ではなく趣味なのです。

 

今の世の中便利でして、コード進行はネットにばらまかれてますし、

ある程度正確なコード分析をしてくれるアプリなんかがあります。

 

2.4536が凄く好き。

 

対して何も勉強していなかったころ、The VerveのSonnetという曲に感銘を受けました。

曲全体を包む、個ノスタルジックな冬の朝感が最高で。

’(あくまで個人的な感想です)

 


The Verve - Sonnet

 

この曲のサビに当たる部分、Cメジャー調のFから始まって4561っていうコード進行なんですよね。

見出しに上げてる4536とは少し違うのですが、当時サブドミナントで始まる。って曲を分析したことがなかったのです。

高1くらいの時でした。

 

そこから4536っていう進行があり、J-POPで御用達のものなのだと知りました。

 

3.王道を避けるな

 

カノン進行、小室進行など、他にも避けては通れない王道的な進行は多々あるのですが、

それを一切使わずにいたいという拘りに僕は魅力を感じないということなのです。

 

a.自分が影響を受けたアーティストは絶対何かしらの王道を使っている

 

 見たことがないコード進行しか使ってないアーティストは存在しないんじゃないかと。

 自分の好きなアーティストを分析すると必ずといってもいいほど、色々と王道が存在します。

 

b.そのまま使わなくてもいい

 

 特異なコード進行に見えても、意外と代理で固めたものだったりするのです。

 例えば4536だと3と6がセカンダリドミナントになっているだけだったり、

 極端に言えば、トニック、サブドミナントドミナントがウロウロするだけの仕組みですし。

 そう思えば、これも王道か。あれも王道か。となります。

 

 自分が曲を作る際は、メロの段階でだいたい「基本はこれだな」とある程度王道を当てはめて、

 歌詞的にここは切なくしたほうがいいな。と変わり得る渋いコードでリハモしたりするのです。

 

4.アイデンティティが失われるという反論

 

こういった話をすると、こういって噛みついてくる人がいるのですが、

アイデンティティ」は必ずしも誰もが考えない「アイデア」ではなくて、

この人よくこれ使うよね。っていう癖だと思うんですよね。

 

サブドミナントマイナーむっちゃ使うな。とか、

Ⅰの5度を半音ずつ上げていってⅠ7からⅣに行く進行をむっちゃ使うなとか。

 

進行だけではなく、歌ものなら声だってそうだし、アレンジだってそうだし、

コードチェンジのタイミングだとか。

ジャンルによっても色々とありますし、そこを受け入れることで、

更に聴いてるだけで楽しい時間も増えるなあって思うのです。

 

少なからず僕が好きなアーティストや作家の方々の作品は

気持ちいいポップスなのに「この人っぽいな」と思うことが多々あります。

 

5.自分も昔はそうでした

 

今でも聴くことがあまり好きじゃないな。というジャンルはあります。

昔はよりそれが広かったし、バンドをやり始めた最初は特に「アイデンティティ」にこだわってました。

 

BUMPっぽい対バンとか本当に嫌でしたし。今ではそれが少し恥ずかしくもあります。

 

これが成長なのかどうかはわかりませんが、

いい結果に繋がっていることが多々あります。

何故嫌いなのか、何故好きなのか。を知ることで自分の悪癖も理解できますし。

 

<一度王道を組み立てて、崩すやり方>を勉強する方が、すごくすごく楽しいです。

王道さえ理解できてないジャンルもまだまだあるでしょうが。

 

 

・最後に

 

自分が「あなたの好きなように作ってください」ともし言われたなら、必ずといってもいいほどやってしまうのが、

2番のAメロが1番と全然違うというやつです。(進行は変えないほうが好き)

 


Love Live - Wonderful Rush - Live Concert

 

この曲Aメロなのかと言われると違うと思いますが。

あげてるボカロ2曲ともこれやってますね…

 

人をハッとさせる仕組みをもっともっと学ばねばと思います。では。

 

一発で記憶に残る曲を作る9つのルール/割田康彦さん 感想

どうも。お久しぶりです。

ある程度教則本オタクのヤマネです。

先日発売された割田康彦さんの「一発で記憶に残る曲を作る9つのルール」の感想です。

 

まずこの本は買ってよかったと先に書いておきます。

その上で下をお読みください。

 

1.教則本の数は増えど、質は微妙

 

僕がどういった基準で教則本を手元に置くかは別に書くとして、

この本。。。え。。。これで終わりなの。。。?って本が多すぎる気がします。

加えて個人的な話でもあるのですが、自分が求めているのは「定石」「初心者」の枠ではなくて、

「なるほど。」と頷ける「仕組み」の部分まで書いた本だったりするんですよね。

 

2.メロディほぼ特化の本

 

「メロディは書けるしなあ」と思った人にこそ読んでほしい本といいますか、

自分ができている部分とできていない部分を再確認できる本でもあると思います。

「特化している本」ってパーツのようだなと思っていまして、

全体の流れみたいなのを書いた本より濃くて最高なんですよ。

 

3.個人的な感想など

 

a.9つのルールごとに簡易のチェックリストがついている

 章頭にチェックボックス付きのリストが並んでいます。

 ある程度作り終えたなあという段階で「客観的」にチェックしていくことができます。

 その後の試行錯誤にどうぞお時間をおかけください!という感じです。

 

b.曲が料理という例え

 

 この例え、僕自身も昔から人に話すときに使っておりまして、そこにも共感を抱きました。

 (僕の場合はミックスって何なの?ってリスナーさんに言われることが多いので、カレーの材料をカレーにすることだよ。って説明に使うことが多いのですが)

 曲の緩急、楽器たちの足し引きなど「わかりやすく」書かれています。

 

またその他歌詞とメロの結婚など、わかりやすい例えで色々と大事なことが書いてあります。

 

c.無駄がない

 

 すごく厚い本で大事なことは文字数にすると少な目の分量ってのは

 自己啓発本でも教則本でも多いものですが、1ページに書かれていることが

 9割大事なことなので、サクッと読めるのに情報量が多いです。

 アウトプットに非常に時間がかかりそうな本です。つまり最高です。

 

4.個人的な考察

 

 内容を書きすぎるとネタバレといいますか、コピーみたいになりますので考察を

 

 いい教則本や人のセミナー、スコアを読んだ時、いつも感じることは、

 「そこに書かれていることぐらい当たり前だ」と感じるようにならねばということです。

 例えばダイアトニックコードの知識がなければ、その解がされている何かしらを読み、

ダイアトニックコードの概念を「当たり前」にしなければならない。

 その数が少ないととてもじゃないが、作る側の音楽好きとは言えないなと思うのです。

 

 この本を読んで「ああ、よかった。間違ってなかったな」と’当たり前’がずれてなかったと感じる部分と

 「なるほど。そこはちゃんとしないとな」と新たな知見を得る部分があって、

 やはり自分はまだまだです!先生!と気合が入りました。

 (ほめられても、突き付けられても伸びるタイプですので)

 

 まだまだ知らないことがあるというのは、本当に面白いです。

 

以上!!

 

p.s.

割田さん作曲の「なかのじょうのうた」超良い曲です。

ドキュメンタリーもめっちゃくちゃいい。