一発で記憶に残る曲を作る9つのルール/割田康彦さん 感想
どうも。お久しぶりです。
ある程度教則本オタクのヤマネです。
先日発売された割田康彦さんの「一発で記憶に残る曲を作る9つのルール」の感想です。
まずこの本は買ってよかったと先に書いておきます。
その上で下をお読みください。
1.教則本の数は増えど、質は微妙
僕がどういった基準で教則本を手元に置くかは別に書くとして、
この本。。。え。。。これで終わりなの。。。?って本が多すぎる気がします。
加えて個人的な話でもあるのですが、自分が求めているのは「定石」「初心者」の枠ではなくて、
「なるほど。」と頷ける「仕組み」の部分まで書いた本だったりするんですよね。
2.メロディほぼ特化の本
「メロディは書けるしなあ」と思った人にこそ読んでほしい本といいますか、
自分ができている部分とできていない部分を再確認できる本でもあると思います。
「特化している本」ってパーツのようだなと思っていまして、
全体の流れみたいなのを書いた本より濃くて最高なんですよ。
3.個人的な感想など
a.9つのルールごとに簡易のチェックリストがついている
章頭にチェックボックス付きのリストが並んでいます。
ある程度作り終えたなあという段階で「客観的」にチェックしていくことができます。
その後の試行錯誤にどうぞお時間をおかけください!という感じです。
b.曲が料理という例え
この例え、僕自身も昔から人に話すときに使っておりまして、そこにも共感を抱きました。
(僕の場合はミックスって何なの?ってリスナーさんに言われることが多いので、カレーの材料をカレーにすることだよ。って説明に使うことが多いのですが)
曲の緩急、楽器たちの足し引きなど「わかりやすく」書かれています。
またその他歌詞とメロの結婚など、わかりやすい例えで色々と大事なことが書いてあります。
c.無駄がない
すごく厚い本で大事なことは文字数にすると少な目の分量ってのは
自己啓発本でも教則本でも多いものですが、1ページに書かれていることが
9割大事なことなので、サクッと読めるのに情報量が多いです。
アウトプットに非常に時間がかかりそうな本です。つまり最高です。
4.個人的な考察
内容を書きすぎるとネタバレといいますか、コピーみたいになりますので考察を
いい教則本や人のセミナー、スコアを読んだ時、いつも感じることは、
「そこに書かれていることぐらい当たり前だ」と感じるようにならねばということです。
例えばダイアトニックコードの知識がなければ、その解がされている何かしらを読み、
ダイアトニックコードの概念を「当たり前」にしなければならない。
その数が少ないととてもじゃないが、作る側の音楽好きとは言えないなと思うのです。
この本を読んで「ああ、よかった。間違ってなかったな」と’当たり前’がずれてなかったと感じる部分と
「なるほど。そこはちゃんとしないとな」と新たな知見を得る部分があって、
やはり自分はまだまだです!先生!と気合が入りました。
(ほめられても、突き付けられても伸びるタイプですので)
まだまだ知らないことがあるというのは、本当に面白いです。
以上!!
p.s.
割田さん作曲の「なかのじょうのうた」超良い曲です。
ドキュメンタリーもめっちゃくちゃいい。