BobhairP's Diary

BobhairP’s diary

DTMや作曲についてうんぬん

【編曲】コード構成音の把握の大事さ

DTMが当たり前になった昨今、意外と編曲に関する特効薬のようなメソッドはないような気がする。

コード理論やその他色々と専門的な教則本は世の中にあふれているけれど、

どう音を重ねていくか、なんてことは「ノウハウ」としてしまわれている気がする。

 

結局は楽曲分析をしたらした分だけうまくなる。のだけれど、

こうやって楽曲分析をしなさい!なんて本も多分、クラシックのアナリーゼ本を除いてないのでは。

 

このブログでは自分自身が色々と考えていく中で、

これが役に立つ、こういう方法もある。といった色々な考えをメモとして残しておくためのブログである。

 

誰かの役に立てばいいとも思うので、自分の中で当たり前になったことも記していく。

 

ということで第一回は【基本的にアレンジが速くなる】方法の一つ。

コード構成音の把握に焦点を絞る。

 

 

1.コード構成音の把握

 

例えばKey C(ド)の場合、違和感なく使える音自体はドレミファソラシの7つ。

色々な方法で使えるコードは100を越えるが、基本的なコードは、

上のコードをベースに用いた7つのコードしかない。

 

基本的にコードは3つの音か4つの音で構成されている。(三和音、四和音とかいう)

 

曲中、転調でもしない限り、使用されるコードは上の7つが主である。

(ダイアトニックコードというのだけれども、別記事でいずれ書く)

 

ならば自分が作る曲のKeyの7つのコードの構成音を覚えてしまえばいい。

加えてアボイドノート(そのコード中は避けた方が良い音)を覚えると、

何も知らない人よりは10倍(それ以上かもしれない)早く曲が作れる。

 

音階(上の例えならドレミファソラシ)が変わらない限り、

キーが変わっても構成音の考え方は変わらないので、

一つのキーで覚えてしまえば、12音階全てを把握できる。

 

行き詰った時、とりあえず音を置いてみる。という行為は非常に大事な一歩。

その一歩の選択肢として正解であれば、イメージ通りの音に出逢う可能性は高い。

悩んでいる方はお試しあれ。

 

7つのコード×3(もしくは4)=21(28)を覚える。

 

今日はここまで。

SERUM導入で随分と手間取った件。そして解決方法。

 

先日、SERUMというシンセサイザーを導入しました。

 

海外プラグインで最近はやりつつある、

「月々○$お支払いしていただきますと、制限なくレンタルさせていただきます。

定価までお支払いいただけたら、そのライセンスはあげますよ~」

というとんでもないサービスを使って。

 

まあ分割ローン払いみたいなものでしょうか。

一括で買うと2.3万飛ぶプラグインなど普通なので、

月々10$ほどで大変お得です。しかも利息なし。

 

問題なくインストールし終えたかのように思えたのですが。。。

 

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なんじゃこれ。音は出るがプリセットも読み込まないし、エディットのしようがない。

2万円で「プーーーーー」っとブザー音しか出さないSERUMが登場。

困りました。

 

色々と模索した結果、WAVESプラグインの導入でよくある

「関係ファイルが保存されるフォルダまでのパスに日本語が含まれている」

ことが原因でした。

 

これはWindowsユーザー間でよくある「海外プラグイン導入失敗あるある」です。

 

まずはこれの解決策

 

1.原因はインストールの段階やプラグインが他ファイルを参照する段階で、

  日本語を認識できないためエラーや欠損が起きている。

  (ex. C:¥User¥日本語(ユーザー名)¥Document)

 

2.日本語になっている部分を改名すると、

  アカウント内で日本語パスを指定していたプログラムが動かなくなる可能性がある。

  なので改名は絶対ダメ

 

3.PC内で英数字のみを使ったローカルアカウントを作成し、

  そちらでインストールする。

 

多くの方はここで全てが解決する。。。そう。解決する。

私もホッと胸をなでおろしたのだが。。。

 

まずはインストールした側でSERUMを起動。問題なく動作。

元々のアカウントに戻り、SERUMを起動する。

 

すると。。。

 

「シリアルナンバーくれへんか??」

 

と問われたのです。

はい????ちょっとまってくれ。

(衝撃的過ぎて写真とっとくの忘れました)

 

このレンタルシステム、払い終わりと同時にシリアルナンバーが発行されるシステムなんです。

つまり、私は現在シリアルを所持していない。

 

悩むこと何時間か。もうSERUMだけ別垢で起動し、編集し、パラアウトし、

元のアカウントで貼りつけてやろうかと諦めかかった時、

一つの推論が。

 

「インストールされたシステムのなんらかがレンタルだと認識しているわけではない」

(シリアルナンバーをよこせと言ってきたからには、通常のソフトとなんら変わりないため)

ということ。

 

つまりレンタルと何で認識しているのかが、重要なのでは。

 

このレンタルシステム、Splice appというログインが必要の専用インストーラーを使わないといけない。

ここだけがSERUMをレンタルなのかその他うんぬんなのかを判別しているのでは??

 

もう9割諦めていたのでダメ元で、元アカウントでSplice appをインストールし直して、

ログインを強行。

 

すると問題なく起動。晴れて私は元アカでSERUMを起動できたのでした

 

長いので以下まとめ

 

1.ファイル自体が存在してもシリアルの確認をされてしまう

  (ちなみ初期起動時に聞かれる音源データの参照先は、

   管理者権限などを用いて別垢のインストール先を指定する)

2.Splice Appにログイン。

3.起動しなおしでシリアルナンバーも聞かれず、なんなく動く。

 

 

これ正直ファイルをコピーしてしまえば、

垢貸しで誰でも使えてしまうんじゃないかとか思ってしまったのですが、

珍しいケースとして書いておこうかなあと思いました。

 

まだ予定はないが、次に買うPCは絶対英名でアカウントを作ることを決意。

 

誰かの参考にいつしかなれば...

 

 

 

 

 

 

スリーコードで曲を作る。(仮作曲の量産)

・作曲の際、何に悩むか

 

 作曲や編曲の際、何に迷うでしょうか。

 根本的に曲のコード付けがうまくいかないと、

 その後の全てが手探りになってしまうことが多いと思います。

 最近僕のしている作曲方法で、脚色なしで以前の5倍の速度で曲を作れるように

 なりました。

 

 速ければいいものではないですが、

 曲作りにおいて悩みたい部分は、人それぞれでもあり、

 曲それぞれですよね。(歌詞、音色などなど)

 

 タネだけでも高速で量産して、後の色付けに時間を割こうという方法です。

 

・メロディを先に作ってしまう

 

 

 口ずさむメロディをとりあえず録音か、打ち込むかしてしまいます。

 テンポはこのあたりで決まっていたりするかもですし、

 後から変えることもあります。

 

 メロディがまず思い浮かばない!という方はこの方法に適していません。

 ごめんなさい。

 

・スリーコードを理解する。

 

 スリーコードというのは、ダイアトニック上にある使えるコードのうち、

 1.4.5にあたるコードになります。

 つまりキーCでいうと C、F、G のコードです。

 

 このコードが何故スリーコードと言われるのかといいますと、

 これらが曲を組み立てる上での機能を最低限持っているからです。

 

・曲を組み立てる上での機能とは

 

 曲は「トニック」「サブドミナント」「ドミナント」という機能で成り立ちます。

 その間を繋ぐコードや2つの機能を掛け持ちするコードもありますが、

 1.4.5のコードは順に「トニック(C)」、「サブドミナント(F)」、「ドミナント(G)」

 になります。

 

 ドミナントはトニックにしか進めず、他の2つはどこにでもいけます。

 ドミナントからサブドミナントも聞いた感じで大丈夫なら可能ですが、

 逆進行でスッキリとしにくい場合があります。

 

 以下

 トニック=T

 サブドミナント=S

 ドミナント=D と記載します。

 

・メロディにスリーコードを当てはめる。

 メロディを聞きながら、スリーコードをあてはめます。

 Dが出てきたら次はTということだけをできるだけ守って、

 しっくりするコードをあてはめます。

 

 どうしても聴いた感じシックリこないコードがある場合は

 変に感じる部分で細かくコードチェンジするか、

 3つの中で一番近いコードで放置してください。

 

 この時点で「仮作曲終了」です。

 

・コードを当てはめなおす。

 ここからが時間のかかるかもしれない部分になります。

 

 上に挙げたTSDの機能はそれぞれ代わりになり得るコードがあります。

 それの把握には下調べや準備が必要です。

 逆に此処さえ押さえてしまえば、あれこれ変えてみる。という方法も

 非常にスムーズになります。

 

 また同時に「このコードが鳴っているときに不協和な音」も覚えておくと

 スムーズになるでしょう。

 といってもドからシまで12音しかないので、

 そんなに覚えることに時間はかかりません。

 

 上であてはめたコードは見た目がCだとかEだとかGだとかに見えるかもしれませんが、

 TSDと心の目でみます。

 

 トニックになりうるコードをCの代わりに。

 サブドミナントになりうるコードをFの代わりに。

 ドミナントになりうるコードをGの代わりに。

 代入をひたすら続けます。

 

 アレンジをしていきながらでもいいです。

 そのほうが一番しっくりする代理コードが当てはまる確率もあがると思います。

 

 曲の終わりまでこれをしてしまいます。

 これで完成になります。

 

 

最後にメリットとデメリット

 

・メリット

 

 1.メロディを殺さない

  メロディが思い浮かんだのにあれこれ考えている内に

  忘れてしまっただとか、全然違うメロディになっていただとか、

  モチベーションが下がる。なんてことが無くなります。

  歌物は特にメロディやフレーズが大事。

 

 2.とにかく早い

  スリーコードしか最初は使わないので、メロディが思い浮かぶ限り、 

  1日に仮作曲段階ならかなりの曲数を作れます。

  僕自身はどんな雰囲気にしたいかくらいをメモって、

  仮作曲状態の曲をストックして、必要に応じて後日編曲したりもします。

 

 3.編曲のガイドになる

  編曲はあっさりと入れたいリフやフレーズ、伴奏やリズムパターンが

  思い浮かぶことはあれど、音数が多いものや足りないけど何を足したらいいのか。

  と悩むことも多々あると思います。

  その際はリハーモナイズした段階で、どの音が使えなくて使えるのかが

  コードを変えない限りは判明しているので

  パズル感覚でトライアンドエラーで進めていけるのが利点。

 

・デメリット

 1.メロ先でないと無理。

  ある程度メロディやフレーズのタネがないと作れません。

  メロが思い浮かばないんだよ!という方はごめんなさい。

 

 2.コード機能を跨いだ代理コードが死角になる。

  例えばCの代わりにF△7などは代理できますが、機能としては

  TだったものがSに変換されています。

  つまりその時点での機能をまたいだコード分岐の可能性を消去していることに

  なるでしょう。

  コードの機能を跨ぐと大きく雰囲気が変わるので、

  雰囲気を変えたいと思ったら、大胆に変えて以後数小節の進行を変えてみる。

  という方法が効果的です。

 

 3.音楽理論とかクソと思っている人には不向き

  理論知っても音楽は無茶苦茶面白いとだけは言いたい。。。

 

 

質問やわかりにくい部分などはリプライなどでどうぞ。